東京支部長挨拶

 

長く暑い夏、大雪の冬、短かった春と秋、 年々気候が厳しくなってきています。北海道の地元テレビの料理番組では海水温の上昇に伴う豊漁を受けて、「ブリを使った料理の紹介」が多くなったそうです。もともと暖かい海にすむブリは、北海道ではあまり獲れなくて、食べることも少なかったからです。地球の気候の変化は日本の食文化の伝統をも変えようとしています。 

テレビで「熱中症予防のために一日中エアコンを」という声を聞くたびに、そのことでますます地球温暖化が進むのにと心苦しい思いをした夏でした。

 

そして年明けとともに起きた能登の地震。間仕切りや段ボールベッド、簡易トイレなど過去の避難所問題から開発されたものがすぐには届かなかった光景を見ると、群発地震が起きている間に、すべての避難所に常備できなかったものかと残念に思います。大地震でインフラが途絶えるのはやむないことです。どの避難場所にも予め配置してあれば、救援が来るまで被災者のせめてもの安心になり、関連死も減るはずです。人口が減り、高齢化が進んだ自治体では賄いきれないものをこそ国が全部供給してほしい、そう願います。

 

この度の震災で、被災された方々にお見舞い申し上げ、「能登はやさしや土までも」といわれた地の復興を心よりお祈りいたします。自然災害の多い日本の急務は何であるかということを皆で考え、行動していかなければと強く思います。

 

最後に、前号でお知らせした見学会ですが、具体的になりましたら、東京支部のホームページでお知らせいたします。時々覗いてみて頂けると幸いです。

 

桜蔭会東京支部長 町村 茂子  


春の多摩森林科学園
春の多摩森林科学園
春の多摩森林科学園
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